平成27年度 事業の概況について

事業の概況

平成27年度の事業の概況について、より深くご理解いただくため、主要な計数を示しながら説明いたします。

損益の状況について

平成28年3月期の損益の状況については、金利低下による貸出金利息の減少を主要因とし資金運用収益は減少しましたが、有価証券関係損益の増加などにより、経常利益は前期比13億18百万円増加し101億65百万円となり、特別損益や法人税等を加減した結果、当期純利益は89億24百万円となりました。
なお、金融機関の本来業務の収益力を示すコア業務純益は、56億48百万円を計上しております。

(単位:百万円)

  平成27年3月期 平成28年3月期
コア業務純益 6,475 5,648
業務純益 7,028 5,869
経常利益 8,847 10,165
当期純利益 7,380 8,924
語句説明
  • 【コア業務純益】
    • 業務純益から、一般貸倒引当金繰入額および国債等債券損益を除いて算出され、本来業務から得られる利益をより正確に表す指標です。
  • 【業務純益】
    • 一般企業の営業利益に相当するもので、本来の業務によって得られた利益のことです。
  • 【経常利益】
    • 業務純益に株式の売却損益・償却および不良債権処理に要した費用等を加減したものです。
  • 【当期純利益】
    • 経常利益に特別損益および税金等を加減した最終的な利益です。

自己資本比率について

当金庫は、自己資本の充実を経営方針に掲げ、経営全般にわたる効率化・合理化による収益力の強化を図った結果、平成28年3月期の単体自己資本比率は前期に比べ0.31ポイント上昇し、10.79%となりました。これは、国内基準である4.00%を大幅に上回っております。

(単位:百万円)

  平成27年3月期 平成28年3月期
自己資本額 104,644 110,630
リスク・アセット等 997,638 1,024,979
自己資本比率(国内基準) 10.48% 10.79%
(総所要自己資本額) (39,905) (40,999)

自己資本比率の計算式

語句説明
  • 【自己資本比率】
    • リスクが発生する可能性のある資産(リスク・アセット等)に対する自己資本額の比率で、金融機関の健全性・安全性を示す指標です。

預金について

当金庫では、お客さまのニーズに的確かつタイムリーにお応えする各種預金商品の取扱いと、「お客さま本位」のサービスに徹し、地域密着の営業活動を推進してまいりました。その結果、預金残高は前期末に比べ490億円増加し、平成28年3月末現在、2兆2,534億円となりました。
また、個人預金の残高は、1兆6,803億円で預金全体に占める割合は74.5%となっております。
当金庫は地域金融機関として、地元の個人のお客さまを中心とした預金業務を行っています。

預金残高、法人・個人、推移

貸出金について

地元企業および個人のお客さまの資金需要にお応えできるよう、各種ローン商品の開発・提供に努めてまいりました。その結果、平成28年3月末現在、貸出金残高は、事業性融資が増加し、貸出金全体では前期末に比べ131億円増加して、期末残高は1兆2,980億円となりました。
この貸出金残高を貸出先別に見てみますと、事業者向けが6,884億円で、貸出金全体に占める割合は53.0%となっており、個人向けは5,223億円で、同割合は40.2%となっております。
当金庫が地元に密着し、個人のお客さまにも積極的な融資業務を行っていることがご理解いただけると思います。なお、地方公共団体向けは873億円(6.7%)となっております。

貸出金につい

不良債権について

金融機関は、経営の健全性を高めるために、資産の健全度を自己査定によって評価し、これに基づき不良債権の適正な償却や引当をすることが義務付けられております。
当金庫は「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(以下金融再生法)」に定められた開示基準に基づいて、「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」、「危険債権」、「要管理債権」および「正常債権」を開示しております。
金融再生法に基づく開示債権は、担保・保証などによる保全の有無にかかわらず開示対象としているため、当該開示額がすべて回収不能額を表すものではありません。
平成27年度は、一段の資産の健全化を図るため、より保守的で厳格な自己査定を実施し、予防的な償却・引当を行いました。
なお、「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」、「危険債権」のうち、確実な担保・保証などでカバーされていない部分に対し、法令等に基づき適切な償却・引当処理を行っております。

(単位:百万円)

  平成27年3月期 平成28年3月期
金融再生法上の
不良債権
破産更正債権及び
これらに準ずる債権
10,850 10,007
危険債権 67,983 69,486
要管理債権 3,323 1,231
正常債権 1,214,328 1,226,529
合計 1,296,486 1,307,255
語句説明
  • 【正常債権】
    • 債務者の財政状態および経営成績に特に問題がない債権であり、「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」、「危険債権」および「要管理債権」以外の債権です。
  • 【要管理債権】
    • 自己査定において要注意先に区分された債務者に対する債権のうち、「3カ月以上延滞債権」および「貸出条件緩和債権」に該当する貸出金です。
  • 【危険債権】
    • 債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態および経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収、および利息の受取ができない可能性の高い債権です。
  • 【破産更正債権及びこれらに準ずる債権】
    • 破産、会社更生、再生手続などの事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権およびこれらに準ずる債権です。